人間と魔族における戦いの最終系「Helck」

最近は悪役にも事情が増えてきました。

勧善懲悪の話よりも、複雑な関係から結果的に悪っぽい行動をとる方が
納得できるし話に深みが出るということでしょう。

それは剣や魔法が出てくるファンタジック世界でも変わりません。
今回紹介するのはその最終形の1つ「Helck」です。

1巻冒頭から「魔王候補を探す選考会に人間の勇者がやってきた」と
キャッチーな出だしです。しかも人間の勇者であるヘルクは魔族から見ても
規格外すぎる力を持っています。というか体格だけでヤバイやつなのがわかります

人間界のやべーやつ ※コミックス1巻より

何故勇者が魔王に名乗りを上げるのか、それは

「人間側が自分たちを魔改造して戦闘マシーンと化しているから」でした。

人間側が自分たちを「勇者」に変えます。しかもその勇者は宿主が生きていれば
何回でも強くなって蘇ってきます。これはよくあるRPGに対する皮肉みたいなもんですかね。

でもそのせいか大半は自我を失い、世界ごと滅ぼしてしまう存在になっていました。

ただ、それすらも別の意思に導かれた結果で、その意思も悪気があって
世界をメチャクチャにしようとしているのではない。という話ですね。

こういう、人間VS魔族みたいなシンプルな構造から始まって
気が付いたら世界の意思みたいなのと戦うのは最近増えてきました。

結果的に皆事情があって立場があって考えがあるんだよと。

これはマンネリになってきたストーリーに深みを加える分かりやすい方法ですね。
且つ今の時勢にあった話のように思います。

ネットの普及により、誰でも情報発信が出来るようになりました。
何か事件やもめごとが起きた時、加害者だけでなく被害者の事情を知ることも多いですよね。

なので誰もが想像出来るようになったんです「この人も何か理由があってやったのかも」と。

ただ、バイキンマンがアンパンマンをむかつくという理由だけで
意地悪をしているのはもう皆納得がいきません。

「バイキンマンも昔いじめられてた」とかそういう背景が欲しくて仕方ないんです。

この漫画は一見テンプレな世界観をしっかり料理して、背景を描き切っています。

既に完結済みのこの作品を読んで気持ちいい「納得」をしてみてください。おすすめです!

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