日常の尊い話「メタモルフォーゼの縁側」1巻の感想

「このマンガがすごい!2019」オンナ編1位、カルチャー誌・フリースタイル(フリースタイル)による「THE BEST MANGA 2019 このマンガを読め!」1位

ということで前評判が凄かったので1巻読んでみました。

「メタモルフォーゼの縁側」
作者:鶴谷香央理 出版:KADOKAWA

75歳のおばあちゃんと女子高生がBLマンガを通じて仲良くなる話です。

もうこのあらすじだけで面白そうと思えるのがずるい。絵の雰囲気がとても良くて読んでいてほんわかします。要所のリアリティがあるシーンも見ごたえがあります。

特におばあちゃんの描写が上手すぎる!月2回行く病院の待ち時間に悩まされたり、バスに乗るとき割り込んでくる親子に面食らったり、カレンダーに予定を大きく書いて置いてたりと、想像がつく描写が素晴らしい。

作者がご年配の方と一緒に住んでるんじゃないかと思ってしまうくらいですね。それぐらい特徴をとらえて書いてあります。

主人公うららちゃんのズボラな感じもいいですね。黒系の服でまとめすぎて母親に「まっくろくろすけ」呼ばわりされてるとことか、リア充っぽい相手に固くなるところとかありきたりではあるんですが絵と相まってどこかかわいらしさがあります。

3話より、幼馴染の子と一緒にいるリア充っぽい女子に少し気が引けるのかギクシャクした様子で退散するうらら、「ベコッ、シャシャシャシャ」がいい

BL趣味を誰かと共有することも出来ず、少し寂しい感じの主人公と
夫に先立たれて、世の中も変わっていく中で少し寂しさを感じるおばあちゃんが出会うことで、お互いの人生が彩っていく様子は本当に尊いです。

おばあちゃんの方は面白かったBLマンガの発行が1年半に1冊ぐらいだと知り、先を読むために長生きしようかなと、夫の遺影に軽く話すシーンとか本当いいです。

女子高生側も周りに話せない趣味が話せる友人が出来て少し表情が柔らかくなってきます。
今後お互いにとっていい刺激を与えあう関係になっていくのでしょう。

先を読みたくなりますねこれは。

流石に評判通り、良いマンガです。超おすすめです。