天才と凡人の話「アイシールド21」について思うこと

一度は読んでほしいマンガといえばこれ

「アイシールド21」
作者:稲垣理一郎、村田雄介 出版:集英社

全37巻というのを全く感じさせないほど高速で進むストーリー、魅力的なキャラクターが売りである本作。滅多に扱われない「アメフト」を扱ったにも関わらず大ヒットしました。

テーマは正にジャンプの王道「友情、努力、勝利」で、それを見事にアメフトを通して描いて魅せます。友情によってチームが一丸となっていく過程や勝つことが全てであるというアメフトの基本理念を強く感じさせるシーンもありました。ですが特にこだわって描写していたのは「努力」の部分だったように見えます。

「アイシールド21」では天才と凡人は非常にくっきりと分かれています。その中で何度も何度も「凡人は天才に努力して勝てるのか?」「凡人の努力に意味はあるのか?」を問いかけてきます。

運動能力の低さをなげいている暇はない、今の力で戦う方法を探すだけと言い切るヒル魔。ライバルに全てにおいて差をつけられて一度は心折れるも、背の高さという数少ない利点を活かす道に目覚める桜庭。双子の兄弟を活かすだけで満足だと、自分を騙し続けるが本心に気が付き悔やむ雲水。そして環境に恵まれない、能力に恵まれないことも全部背負っていく葉柱。

世の中99%は凡人です、何かに本気で取り組んで夢中になることでよりクローズアップされてきてしまいます。その中でどうやって壁に向き合うのか、その葛藤を見せてくれることで努力の尊さが分かります。自分も凡人で今もなお本気で取り組んでいることがあるので、共感する部分が多くありました。

作中でも最後の最後で主人公、セナが1つの答えを得ます。そしてヒル魔はもう答えを持っていました。そんな対比も上手かったな~と感じています。

「なんで俺は頑張ってるのか、意味なんてあるのか」そんなことを思った時に思い出したいマンガが「アイシールド21」です。