話題になるのも納得「血と灰の女王」6巻まで読んでみた感想

試し読みで1巻分読めたんですが、先が気になって一気に最新刊まで買いました。

「血と灰の女王」
作者:バコハジメ 出版:小学館

すげぇ高いマンガ力(りょく)

なんやかんやでヴァンパイアとなった主人公が「自分の手が届く範囲なら人助けをしたい」と奮闘する話です。とにかく読ませる力が凄い、マンガ力高すぎですよ。

一見するとグロっぽい描写があったりして暴力的なシーンが多々あることは間違いないんですけど、それを全く気にさせないぐらい展開がスピーディでカッコイイです。内容がコレなのにおどろおどろしくならないのはもはや奇跡ですね。

京児さんが最高

本当好き、久しぶりにこんな好きになるキャラが出てきました。

※30話より、この楽しそうな顔が最高に好き

自己紹介の勢いからしてたまりません。だって「殺し合いが好きだ。BOSSが大好きだ。子供がちょっと好きだ。狩野京児だ。よろしく」これですよ。

上にあげた「ハハァ」っていう笑い方、「カモァ~ン」ていう煽り方、すぐに悪魔のような笑みを浮かべるところなど、とにかく琴線に触れてくるキャラでつらい。相手の言うことを理解するときの「あ そう」ってのも好きですね。

そして狂ってるように見えて、理性的なキャラ代表ってのも面白いです。これは作中でドミノも善も言ってましたね、ただ純粋に殺し合いが楽しいと感じ、感情が湧いてくる部分が人と違うだけで、その時必要な立ち振る舞いとか見るべきものがしっかり見えてます。

理性的であるということは客観性を持てるということです。当然本人は自分が普通の人と比べて異常であることを理解しています。その上で自分がより楽しくいられるように動くその生きざまがいいですね。

もう京児さんを見ていられるだけでこのマンガを読む価値があります。

最近の展開

同盟相手が出来たり一緒のチームで戦う女の子も加入したりでにぎやかになってきました。
しかし覚醒イベントで主人公だけ覚醒出来ないってのも珍しい展開ですね。これで思い出すのは「ダイの大冒険」のポップですかね、まぁポップは準主人公みたいな立ち位置でしたがあれぐらい気持ちいい展開とはならなそうです。

京児さんが言うには、ヴァンパイアになるやつはどっかイカレてるらしいです。確かに皆クセがあるんですけど、主人公の善くんは割とおとなしい普通の青年に見えます。ですが心の底が見えないと真祖にすら言われてます。トラウマとなったエピソードも語られますがそれでもまだ善の闇が見えてこない状態、善くんの「イカレてる」部分がどこなのか分かって来た時が覚醒の時ですね。

そういえばコミック売り上げの件で少し炎上してた

1巻が出た時ぐらいの話みたいですが、作者が「紙の本がもっと売れないと打ち切りになります」とSOSを出していました。当初から人気があったようなのですがこの判断…余りにも編集側が雑で無能だなと考えてしまいます。こういう話に関しては別記事でも書いてますが、ちょっと見る目がないのと電子書籍の売り上げをWEB連載にも関わらず無視してるのはひどすぎますね。特に出版社の小学館に関しては「金色のガッシュ」で有名な雷句さんと裁判までいくほど揉めたことで有名ですからね。その時の話はマンガ好きとして覚えていますが、かなりひどい話でした。

2007,8年にあったことなので大分昔のことではありますが、今も小学館の中は余り変わってないのかもしれないですね。そういう意味で言うと自分の好きなマンガが小学館で連載しているということはそれだけで残念です。

漫画家マンガ「バクマン」でも言ってましたがマンガが当たるかどうかなんてわかりません、バクチです。それでも作家と編集で協力して面白いものを作って、それが伝わると信じて世に出すものだと。にも関わらず「1巻が売れないと即フェードアウトします」はやってる仕事を勘違いしてるようにしか思えないです。リスクヘッジできるものではないはずです、それを無理にしようとするから歪になってます。

しかも作者にSOSを出させるとは…これは少しバズってたので売り上げに影響は少なからずあったはずですが、作者自身が発信してそれが読者に届いて売れるんだったら出版社なんていりません。SOSを出させる程追い込むなら、出版社側もSOSを出してください、それに金と人と手間を使ってください。

最後は愚痴になってしまいましたが
「血と灰の女王」面白いので超おすすめです。