監督、エース、あらゆる存在がぶつかる「灼熱カバディ」11巻の感想

本当に2回戦なのか分からなくなるほど熱い

灼熱カバディ
作者:武蔵野創 出版:講談社

血だらけの水澄が表紙、カッコイイ。

一番語りたかった部分は連載中に記事にしてあります。
激熱の水澄活躍回「灼熱カバディ」103話

エース同士と監督同士の対決

エース対決はお互い面倒だな、と思ってるのがいいですね。部長は相変わらずの強さを見せつけてくれますが、やはり大和の存在が不気味で面白いです。異常な程自分を客観視できるクレバーさ、これが狂気ともいえるレベルに達しているのですが、その目的は全て一番になるため、競技者の魂からきています。そのために必要な仲間、監督を揃えて最適な戦略をとってくる、これは頼れるエースですよ。スペック的には部長のが強いんでしょうが、一歩も譲らず。

監督対決は実質向こうの勝ちに終わります、これは対比がよかったですね。最初から出来る人と、そうではない人の違いが出てきました。作中に出てきた亜川さんから「わからないでしょう【久納選手】完璧すぎるあなたには」と言われてしまいます。久納さんも理詰め出来るタイプなんですが、それでも亜川さんは死にものぐるいで天才に追いつこうと、努力の方法を突き詰めていた人です。流石に指導には差がありました。後は単純に教えてた年期の差もあるでしょうね。

現実にもよくある「名選手、必ずしも名監督に非ず」を出してきたのもいいですね。実際に実績のあるプレイヤーが指導者になっても中々振るわないという話はよくあります。このよくある話をキッチリ描写してくれるのでリアリティが出てきます

そして最後に外せないのは水澄の自分自身との対決、詳しくは過去記事に書いてますが、自分自身への怒りを元に、努力を重ねて結果を出します。その後部長に声をかけてもらう一連のシーンについて、自分は忘れることはないでしょう…それぐらい熱い。

コミック書下ろしのおまけストーリー

そこでは久納さんや亜川さんが日本代表として過ごしていた日々が書かれていました。ここも嫌になるぐらいリアルでいいですね。予算が出ないとか、段々練習の人が減っていくとか選手としての寿命とか。勿論スポーツものでよくある話なんですが、マイナースポーツであるカバディで扱うとよりエグい話に見えて興味深いです。部長のお父さんも代表だったことがとうとうはっきりしました。しかし部長は子供のころ守備に興味あったんですかね?体格的に難しくて諦めたのか……そうなると、皮肉ではありますが、部長は本当にカバディの愛が深いからこそ続けられてるんだなってことが分かって、悲しくも嬉しいという複雑な感情を持ちました。

とそんなところが11巻の感想でした、裏サンデーの連載を追ってるので勝負の結末は分かっているのですが、また読み返したいので12巻も楽しみです。