闘争、狩猟、原始の本能を呼び覚ませ!「創世のタイガ」5巻の感想

2019年5月23日発売!発売されてすぐ買いました。
タイガがどんどん野生に帰っていきますねw

「創世のタイガ」
作者:森恒二 出版:講談社

抑えられない歓喜

タイガが戦闘で強いのも気持ちいいですが、戦うにつれて恐怖だけでない、むしろ喜びを感じていく過程はいいですね。元々人間の歴史と闘争は切って離せない関係です。本当に最近ですからね、色んな国が平和になったのは。

人は元々戦いたい、競いたいという本能があります。現代ではそれがスポーツなどで健全な形として消化されています。特に最近では「e-sports」といって、ゲームで競うことも一種の競技として扱われてきています。なんとオリンピック競技に採用することも検討されています。ゲーム内容も「銃で戦うゲーム」「格闘技で戦うゲーム」など、戦うものが多くあります。バーチャルな世界でも闘争というのは求められているものなんですね。

特に自分は格闘ゲームが好きで、闘いに喜びを見出す気持ちは少し分かるつもりなので、5巻のタイガには共感できましたね。当然原始時代に吹っ飛ばされて原始人と命をかけたガチンコ勝負と比べるのは恐縮ですが、根差すところは同じなのかなと

その中で殺人に対し抵抗を感じるレンと考え方で衝突します。ですがアラタが示してくれた考えがすっとふに落ちて読んでる側も安心しました。「正しい間違ってるなんて無意味、この時代に法律はないから」 原始に適応するなら争うことに戸惑っては生きていけません。それでも現代への思いから適応を拒んでしまう、というのはありがちですが上手く描けています。納得感がやばい。

圧倒的強キャラのマンモスくん

原始でマンモスはマジやばい、路上で柔道ぐらいやばいです。

特に作中出てくるマンモスは種類的にも最大クラスらしく、体の高さは5m、体重20トンだそうです。イメージだと3階建てのギッシリものが詰まった家が暴れてる感じですか。ん~無理!作中ではクジラ漁に使うモリを利用して狩ろうとしていました。これは当然現代知識無双なので現実とは異なっているはずですが、そもそも人類はマンモス狩ってたの?って話が気になり始めます。

ということでちょっと検索して調べてみました。

すると、どうやら人類はマンモスを狩ることもあったようですが、それが直接的にマンモスの絶滅には繋がらなかったようです。化石や遺跡から当時人類がマンモスの骨や皮などの素材を使っていたことは明らかなので「チャンスがあれば狩ったり、後は拾ったりで素材は集めてたみたいだけど、そんな頻繁ではないんじゃね?」ってのが定説っぽいです。

狩り方もハッキリはしてないようです。像狩りに使わている方法が落とし穴だそうなのでそれが有力そう。落とし穴で身動きを止めてからのやり投げですかね…タイガが最終的にどうやってマンモス狩りを実現するのか、6巻が既に楽しみです。

タイトルが追い付いてきた

主人公は考えます、自分は何故この時代にきたのか……その答えが見えてきたようです。
人間を地上の王にするための導き手、そんな役割だと考えています。正に「創世のタイガ」ですね、既に結構綺麗なラストが想像できます、いや森先生流石ですわ。

これからも原始+現代人ならではのサバイバルが出てくるのでしょう。「自殺島」では現代のサバイバルを描いていましたが、こちらでは何を見せてくれるのか、楽しみです。

話題ついでにオススメしたいのが自殺島、同じ森恒二先生の作品です。

日本近海の孤島を舞台に、政府によりこの島に送りこまれた自殺未遂常習者達が、命の意味と向き合いながら生きていく物語である ※wikipediaより


こっちは世界観も現代で、より共感が得やすい内容になっていますが「生きる」ことがテーマであることは変わりません。面白いです。

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